JAFTA BLOG
2017.8.8
福山市松永はきもの資料館へ行きました
夏本番、蒸し暑い日が続いております。この時期はフットケアも利用される方が多く、足もとの履物は「サンダル」「下駄」「草履」などが気持ちいいですね。
日本の下駄の産地の一つで知られる広島県福山市松永。ここ松永地域は昔、下駄・い草・塩の生産産業が盛んで、関連の資料が多く残っており、それを収蔵、展示したのが「福山市松永はきもの資料館」(愛称:あしあとスクエア)です。http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/soshiki/matsunaga-hakimono/
三原にある県立広島大学にて「靴を考える会in広島」の勉強会と、府中市備後地区の「株式会社スピングルカンパニー」様の加硫式(バルカナイズ)製法の靴工場の見学に参加させていただき、次の日に資料館に立ち寄りました。
資料館には郷土玩具も併設しており、いろんな種類のはきものと玩具が見ることができます。
履物の歴史や、日本と世界の履物の進化の違いを感じることができます。例えば日本の履物は生活の中で必要される「道具」として進化してきましたが、世界の履物は社会背景、文化、ファッションなどとして進化しています。日本の履物が「FOOTGEAR(フットギア)」と呼ばれるのに対し、世界の履物が「FOOTWEAR(フットウエア)」と呼ばれる理由もよく理解できます。
それから靴にははじめ左右差がなかったのが、時代とともに左右差ができ、ヒールが開発され、現在の靴になっています。履物と一言で言っても奥は深いなと改めて感じました。
私たちフットケア従事者は『足のケア』はできますが、足を外的なものから守ったり、土台となり歩行を助けることはできません。(それ以外にも履物の役割はあります)履物に興味を持ってみると、いろんな発見があります。ぜひ広島へ遊びに行かれることがありましたら、「福山市松永はきもの資料館」へ立ち寄ってみてください。
ちなみに今こんな下駄が合ったら面白いなぁ~と思いました。
爪先が足の指の形をした下駄です。微妙に鼻緒の位置が内側つけてあるのがわかりますでしょうか?下駄は鼻緒の位置や、縛り方で、足に合わせることができる日本の履物です。現在は下駄の需要が少なくなり、鼻緒を調整できる職人さんが減ってしまいました。
日本の伝統も守り続けたいですね。
私もフットケア技術者として、技術を向上させて、次にきちんとつなげていきたいと思います。
(勉強会と工場見学の内容にご興味の方は、WOHLTAT(ヴォールタート)のブログをご覧ください http://wohltat0120.seesaa.net/)
WOHLTAT(ヴォールタート) 藤井 恵
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